2001年10月2日

3. 祝儀袋

友だちの結婚式にいったときのことです。

前日の夜、祝儀袋を用意してなかったことを思い出して、一緒に出席する友人に電話したんです。
祝儀袋の名前がでてこなくて、『明日のあの袋やけど、余分に持ってへんか?』って尋ねると、友人は『あー、袋か、袋やったら持っていかんでもええで・・向こうでちゃんと準備してるから・・大丈夫や』って、きっぱりと言うんです。
『えーっ、ほんまかいな?』と思ったんですが、その時、僕はまだ独身で、友人は既に結婚していて、『まあ、経験者が言うねんから、間違いないやろ・・便利になったもんやなぁ』と思って、納得してしまいました。

当日、事情があって30分以上も遅刻してしまい、もちろん披露宴は始まっていて、会場に入るといきなり、僕のスピーチでした。
まあ、それはいいんです、思いつきで喋るだけですから。
披露宴が終わって、友人に『お祝のお金は誰に渡したらええねん』って尋ねると、近くにいた女の子達を示して『あの娘らが、受付しとったから、あの娘らに渡したらええわ』とのこと。
僕は女の子たちの前に行き、嬉しそうに2枚の1万円札を突き出し、『これ、お祝のお金なんです』って言いました。
女の子達は、きょとんとした顔で、僕の顔と1万円札をかわるがわる見ていました。
僕は人違いかと思い、『あのー、受付の方ですよねぇ』って尋ねると、おびえるように『え、ええ』って答える。
女の子達はお金を受け取ると、顔を見合わせ、小声で、『どうしよう』・・『ティッシュにでも包んどこか』なんて話してるんです。

僕は『なんかへんや』と思い、友人に再度尋ねると、友人は『えっ、俺、引出物の袋のことやと思うとったわ』だと。

でも、結婚した友だちは、すごく喜んでいました。
『ティッシュに包んだお祝なんか、めったに貰えるもんちゃうし、記念になるわ』って。

その時の教訓
1. 言葉はすれ違うもんだ。
2. ティッシュに包んでくれた女の子に感謝!

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