2001年11月9日

11. アビニヨンの橋の上で

汽車でスペインからフランスに入って、しばらくするとアビニヨンっていう駅があるんです。
アビニヨンに寄るつもりはなかったんですよ。
駅員さんが『アービニョン・・アービニョン・・』っていうのを聞いて、『アビニヨンの橋の上で』っていう歌を思い出して。
あのアビニヨンかなぁ・・ちょっと寄ってみるか・・って感じですね。

駅の近くのカフェに入ると、学生風の女の子が『どうしてこんな町に来たの?』って不思議そうに聞くんです。
日本人なんてよっぽど珍しかったんでしょうね。
どうしてって言われても、僕もとくに理由があって寄ったわけでもないし・・で、歌ったんです。
『橋の〜上で〜お〜どろよ、お〜どろよ・・』って、そこまでしか知らなかったんですが、日本語で。
すると女の子がすごく喜んで、フランス語で歌ってくれました。
少なくとも、それが同じ歌だってことは僕にも女の子にもわかったようです。
『どーしてこの歌を知ってるの!?』目をきらきらさせて、身体をゆするようにして聞くんです。
『日本じゃ有名なんだよ』って答えときましたよ。(でもなんでこの歌が日本で有名なんでしょうね?)
女の子は僕にコーヒーをごちそうしてくれたんで、僕も良さそうな町だなって思い、しばらくこの町に滞在することにしました。

ホント、いい町でしたよ。城壁に囲まれた1周が10kmぐらい?のすごく小さな町なんです。
城壁の外側はだだっ広い平原で、道路が四方に真直ぐ延びているだけなんですよ。
女性好みの町だと思いますよ・・ちょっと遠いけどね。

その時の教訓
1. 僕が音痴だってことは、彼女にバレてしまったんでしょうか・・・
2. 歌は国際交流に貢献してるんですね。

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