2001年12月7日

14 ノーテンライト(前編)

オーロラのことなんですけどね、本当のところは知りませんよ。
ノルウェーの北極圏に住んでる人が言ってたんですが、僕にはそう聞こえたんですよ、『ノーテンライト』って。
頭の上で光るからノーテンライトか・・わかりやすいなぁって思いました。

スウェーデンに行ったんですけど、スウェーデンから鉄道で北極圏まで行けるってわかってね。
そこまで行けばオーロラが見えるそうなんですよ。鉄道最北端の駅なんだって。
で、すぐに行くことにしました。
汽車を乗り換え、北極圏までまっしぐら〜(ウキウキ)・・それがまずかったんですね。

出発して間もなくすると、汽車は国境を超えてノルウェーに入ったんです。
それは知ってたんですよ、地図を見ればわかりますからね。
お腹がすいてきて、ビュッフェに行ったときに、気付きました。
ノルウェーのお金を全く持ってなかったんですよ。
車中では、ノルウェーに入るとノルウェーのお金しか使えないんです。
笑ってしまいましたね・・まぁ、車掌さんに泣きついたらなんとかなるんでしょうが、たかが20時間ぐらいのことだし、悠然と飲まず食わずで、やせ我慢してみました。

やっと最北端の駅(名前は忘れました)に着いたら、真夜中でした。確か、12時か1時頃。
右も左もわからないし、ここは素直に駅員さんに相談しましたよ。
安ホテルか、ユースを紹介してくださいって。
駅員さんは快く、『いいよ、この時間だからユースは無理だから、安ホテルを紹介してあげるよ』って言ってくれたんですけど、僕がノルウェーのお金がないことを言うと、『えーっ、そりゃ無理だよ、この時間じゃ両替もできないし・・』って困ったように。

そりゃそうですよね、外国なんだから・・・
でも、人のいい駅員さんでね、結局、駅員さんに保証人になってもらってホテルに泊まりましたよ。

14 ノーテンライト(後編)

駅員さんの話では、『今晩はオーロラは出なかったけど、昨日はオーロラがきれいだったよ、2、3日中にはまたオーロラが見えるよ』ってことだったので、とりあえずオーロラが出るまでいようと思いました。

駅員さんに紹介してもらったホテルも安くてよかったんですが、やはりユースホステルの方が安いんで、翌日からユースに泊まることにしました。
小さな町なんで、ユースは1軒しかないんですが、僕の知る限りではトップクラスでしたね。
ユースって、無駄を省いた無機的な施設が多いんですが、ここは質素なんだけど、家庭的ですごく温かな雰囲気でした。スタッフの人たちもすごく優しくてね。ホント、良かったですよ。

冬だったので、昼間がほとんど無いんです。さすが、北極圏だと思いました。
昼間数時間だけ薄らと明るくなるだけで、あとはずーっと真っ暗なんです。
でも、不思議なくらいに寒くないんですよ。
体感でいえば、デンマークやオーストリアの方がはるかに寒いですね。
海沿いの町なので、海流のせいでしょうね・・なんとか暖流とか?・・いや、調べたわけじゃないんですけど・・。

2〜3日で退屈しましたよ。
することがなくてね。本屋さんかスーパーマーケットぐらいしか行くとこがないんです。
いや、お金さえ出せばそれなりに何かあるんでしょうけどね・・
ただひたすら、オーロラを待っていましたよ。
ユースでの話題もオーロラばっかり・・今日こそは・・今日こそはって。

結局、1週間待ったんですが、ダメでしたね。
いや、もう退屈で退屈で・・暗いのは苦手ですよ。

その時の教訓
1. 北極圏だから寒いとは限らない。
2. 思いつきだけで動くとたいへんです。あまり計画的でもつまらないと思うけど。

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