2002年2月12日

17 レストランのおばさん

ヨーロッパのおばさんはフレンドリーな人が多いですね。
一人で街を歩いていてチラチラ見られるのはしかたないと思うんです(ヨーロッパでは珍しい顔だから)が、立ち止まって地図でも広げれば、それが合図のようにすぐに寄ってくるんです。
『どこへ行くの?』って。
困るんですよね。たいてい、どこへ行こうかなぁ、と思って地図を見てるんだから。
でも、せっかくの親切を無にしちゃ行けないと思って、適当に近場の地名を言うと、すごく嬉しそうな顔で丁寧に教えてくれるんですよ。つられて僕も嬉しくなりました。

パリの下町のレストランのおばさんが特にいいですね。
1回目は『珍しいのが来た』って感じで少しおどおどしてるんですが、2回目は『あっ、また来てくれた』って感じで嬉しそうな顔をするんです。
3回目にはもう常連客ですね。『もっとワインを飲みなさいよ』とか『もっとパンも食べなさい』とか、『コーヒーはもういいの?』とかサービス満点です。
僕はワインを飲むとすぐに顔が赤くなるんだけど、おばさん、そのことが一番面白いのか、いつもほっぺたを両手で押さえながら顔を真っ赤にして喜んでいました。
言葉は通じないんですよ。おばさんはフランス語しか知らないし、僕はフランス語が全然ダメだしね。でも言葉が通じないと、必死で体全体でコミュニケーションしようとするから、よけいに気持ちが通じあうような気がしますよ。
あ、でも、『サバ』って言葉はよく使いましたね。言葉はほとんど『サバ』だけ。
店に入るとおばさんが『サバ?』。僕も『サバ』。
おばさんが『おいしい?』って聞くのも『サバ?』。おいしいよって答えるのも『サバ』。
ホント、便利な言葉でした。

その時の教訓
1. フランスは『サバ』ですね。
2. 語学はいらない、笑顔は世界の共通語。

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