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1. ジャイアントサラマンダーとの出会い

その昔、ロンドン動物園に行ったときのことです。
オオサンショウウオを見たかったわけでも、ジャイアントパンダを見たかったわけでもないんですが、ぶらぶらしてたらたまたまロンドン動物園が目につきました。
「あ、ここがロンドン動物園か・・」という感じでなんとなく動物園に入ったように思います。

このとき初めてジャイアントパンダを見ました。想像してたほどの人だかりもなく、「ロンドンではあまり人気がないのか・・」と思いました。でもあとで気付いたんですが、単に平日だったせいなんでしょうね。

動物園の片隅に小さな水族館のようなのがありました。
とくに水族館が好きなわけでもなかったので、水槽をぼんやりながめながらただぶらぶらと歩いていたんです。
半分以上歩いたことろでメダカのような魚に気付き、近づいて説明パネルを見ると、『JAPANESE MEDAKA』って書いてありました。
「おっ!メダカって英語だったのか!」と思ってよくみると、メダカは日本原産の魚で日本名がそのまま英語になったようです。『キッコーマン』とか『サケ』のようなものですね。
メダカにもいろいろあって、『ゴールデンメダカ』など日本では聞いたことのないようなメダカもいました。

メダカに気をよくして他にも日本原産がいないか注意して見ていると、もうすぐ出口というところに『GIANT SALAMANDER』がいました。原産地日本。
「おおっ、これってオオサンショウウオのこと?日本のオオサンショウウオになんてカッコイイ英語名を付けてくれたんだろう!」と、そのジャイアントサラマンダーという素晴しいネーミングに感動しました。
「なんといい響きだろう・・・ひょっとして、これほどの名前を持つオオサンショウウオって、日本人が知らないだけで、世界ではかなりメジャーな生物かも知れないなぁ・・日本のオオサンショウウオが日本ではマイナーで、世界ではメジャー・・うん、これはおもしろい」などと考えたものです。
でも、これもあとで気付いたんですが、もともとサラマンダーっていう名前があって、日本のがたまたま大きかったので前にジャイアントをつけただけのことで、オオサンショウウオのために特別に考えられた名前じゃなかったようですね。

2. 箕面のオオサンショウウオ

箕面のオオサンショウウオの繁殖期は6月から8月ぐらいだと思われます。
繁殖期になると箕面川のオオサンショウウオはみんな上流へ上流へと登るようです。
滝道常連の斉藤おじいさんによると、滝の上にメスのオオサンショウウオがいるので、オスは必死で滝を登ろうとするのだそうです。でもこの話はあまり信用しないほうがいいでしょうね。
実際、滝の絶壁のごく下の方で絶壁を登ろうとして、すぐに滝つぼに落ちてしまうオオサンショウウオは何度か見かけたんですが、とても上まで登れるとは思われません。

それはともかく、オオサンショウウオがこの時期に上流を目指すというのは本当でしょう。
この時期によくオオサンショウウオが見られるのはそのせいだと思います。
上流へ登ったオオサンショウウオのオスはまず洞くつのような巣を作るそうです。いや作るというか、洞くつのような巣に適した場所を確保するんでしょうね。
オスの巣ができたところにメスがやってきて、一番できのいいオスの巣へメスがぞろぞろと入っていくわけです。
でも、あぶれてしまったオスたちもあっさりと諦めてしまうわけじゃなくて、メスがみんな入ってしまった後に続いて一緒に入っていくそうですよ。
反則のような話ですが、子孫を残すという本能がなりふりかまわずそうさせるんでしょう。

で、箕面川の場合どの辺りにオスが巣を作るかというと、それはわかりません。
でも、滝の絶壁を登れないとすると滝つぼの周辺ってことになるんでしょうか?
滝からたきみ橋を渡って、左にやや上り坂の道が続いていますが、あの坂を登り切ったところでオオサンショウウオを見かけた人もいますから、ひょっとしたら滝の絶壁をさけて山道を使って滝よりもっと上流へいっているのかも知れませんね。(2004.4.16)

今日のところはこれで終わりにします。次回に続く・・・

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