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寺田秀夫
 
 

美しききすみ野と共に

兵庫県小野市きすみ野に生まれた(1926年−2010年)松本茂樹は、85年の生涯、故郷きすみ野の自然を愛し、純粋に芸術の道を歩み続けた近年まれにみる孤高の画家であった。
若き頃、自らが建てた千葉県房総半島のアトリエから故郷きすみ野に居を移し、生涯を芸術に捧げている。
中年期にはスペインに渡り、得意のスペイン語を駆使して、スペイン人になりきって、自由奔放に日夜制作する。
帰国後は再び自然と共存して松本茂樹独自の精神レベルの高い表現へと向かう。
晩年は、きすみ野の美しきかも池にイーゼルを立てて水とかもの姿を抽象的に描ききって「無の哲学」を表現していたのかもしれない。
「貧しき事は幸なり」「生き方がアートを決める」・・・口癖であった。 
この言葉の通りの生きざまを見せて僅か6日間の入院の末に忽然とこの世から去った。

 
 
  画 歴    
 

●1926年小野市に生まれる
●大阪大学フランス文学科卒業
●立教大学スペイン語聴講(東京)
●旧制小野中学絵画展金賞二回
●読売アンデパンダン展出品
 上野美術館(東京)
●中央公論カット(東京)
●上野美術館 独立美術展出品(東京)
●上野朝倉彫塑人塾(東京)
●西村画廊二人展 故三浦アンナ先生と
 (京都大学教授神学者画家)(東京)
●中央公論画廊個展(東京)
●板橋美術展出品(東京)
●神戸新聞社ギャラリー個展(神戸)
●県民ギャラリー出品(神戸)
●小野市美術連盟展出品
●小野市美術展 市長賞受賞
●凡画廊個展(加古川)
●第一回東播美術展 大賞受賞
●山陽デパートニ人展(書・聖峯)(姫路)
●タジマハール個展(姫路)
●短歌誌「六甲」表紙画文と絵164回
●美崎一子歌集「細径」挿画

●1977年機関誌「雪」表紙画
●由良琢郎歌集「結界」のオマージュ
●アルル芸術大学教授ピゴー氏作品交換
 (フランス)
●1980年グラナダカサ・デ・フェルナンド
 個展(スペイン)
●トルデンバーラ個展(スペイン)
●テトワン美術大学教授ソルド氏作品交換
 (モロッコ)
●私立美術館我楽亭「鴨」収蔵(小野市)
●1997年鹿児ランプ資料館個展
 「松本茂樹失われた原郷展」(加古川)
●川展入賞(加古川)
●1998年岡之山美術館個展
 「コンセプシオンフェネラル」(西脇市)
●1998年ギャラリー「工房ドミンゴ」個展
 (神戸三宮)
●1998年ギャラリー「如竺」個展(枚方)
●2002年高砂市曽根町の曽根天満宮に墨汁
 による絵馬を奉納
●2005年ギャラリー「西木」
 Mr.Sigueki Matsumoto 水彩珠玉の小品展(神戸)

 
 

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美しききすみ野と共に
兵庫県小野市きすみ野に生まれた(1926年?2010年)松本茂樹は、85年の生涯、故郷きすみ野の自然を愛し、純粋に芸術の道を歩み続けた近年まれにみる孤高の画家であった。
若き頃、自らが建てた千葉県房総半島のアトリエから故郷きすみ野に居を移し、生涯を芸術に捧げている。
中年期にはスペインに渡り、得意のスペイン語を駆使して、スペイン人になりきって、自由奔放に日夜制作する。
帰国後は再び自然と共存して松本茂樹独自の精神レベルの高い表現へと向かう。
晩年は、きすみ野の美しきかも池にイーゼルを立てて水とかもの姿を抽象的に描ききって「無の哲学」を表現していたのかもしれない。
「貧しき事は幸なり」「生き方がアートを決める」………口癖であった。 この言葉の通りの生きざまを見せて僅か6日間の入院の末に忽然とこの世から去った。